落とし所、落とし方

異性を口説く、という話ではなく...。

昨日の佐藤ちひろさんの作品を見ていて思い出したのが、北村薫さんのシリーズものの小説で、落語について繰り広げられる会話。
私は落語は聞いたことがない門外漢なのですが、その主人公たちの会話によると、話し手によってそのラストの表現方法が異なり、すとんと腹に落ちるものもあれば、落ちずに、その登場人物に嫌な感情を持って終わることもあるという。
昨日見た作品もその「鶴と狐の物語」にしても、ほかの作品にしても、彼女ならではの世界観でその物語に対する落とし所を表現したものだろうと感じたのです。そして、それは形にならないものでもやはりそうなんでしょう。
人の生き方も、他人とのかかわり方も、仕事の仕方についても、あらゆる事象が各個人の対応、処理、始末の結果として今がある。



....というようなことを、今の彼との付き合いでも時々感じるのです。特にケンカなどした時に。その後の落とし所、落とし方をどうするかとあれこれ考え、焦ったり短気を起して、落とし所を見誤らないようにしないとなぁと思うのです。
一番、自分が望んでいる形を念頭に。

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

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ちいさな刺しゅうの箱

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