新版画の美 川瀬巴水 木版画展

本日まで丸の内オアゾ丸善で開催していた「川瀬巴水 木版画展」を観てきました。
ぼかし、色彩の妙、明暗のほの暗さと鮮やかさのリズムに魅了されました。展示作品30点とそれほど大きくないスペースでしたが、じっくりと何度も見ることができた幸せな時間。
私が特に気に入ったのは「泉岳寺」と「五重塔」。彼は同じく「泉岳寺」、そして「東京二十景 明石町の雨後」、特にそこに出てくる海を見ている後姿の犬が気に入ったようです。

川瀬巴水(かわせはすい)が鏑木清方に入門を許され、本格的に画業に精進し始めたのが明治44年(1910年)。28才の時で画家としては遅いスタートでした。それから100年。今や巴水の作品は世界的に認められ、大正・昭和期を代表する風景版画家として揺るぎない地位を築き上げています。このたび貴重な初期摺り作品30数点をご用意し、展示即売させていただきます。巴水の最も得意とした雪景色や、人気作品「日本橋」も出品予定です。さらに後摺作品も約100種類すべてご覧いただけます。ご高覧いただけましたら幸いです。

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