山本麻友香 展@ギャラリー椿


入ってすぐ、湖の上に浮かぶボートにサイとサイの角がついた被り物に身を包んでいる少年の絵がまず目に入った。両者は向かい合っている。周囲は青い森。
ぐるりとギャラリーに飾られたほかの絵も、草原や森などが背景で頭に動物の角などがついた帽子などをかぶったり身にまとっている少年ばかり。そして、その目は丸く大きく無垢で、顔はほとんど表情というものがないか、何かを問いかけているよう。
ぼーっと見て歩くと、突然ぎょっとする。
この少年は少年ではなくて野生の動物で、そして私たちに何かを訴えているのか?と。
あるいは
少年はやはり少年で、人であることよりも野生の動物であることを選ぼうとしているのか?などと落ち着かない気持ちになる。
この人の絵、好きだわ。

山本麻友香 展
ギャラリー椿
11/27(土)まで
http://www.gallery-tsubaki.jp/2010/1106/1106.htm