カンディンスキーと青騎士展@三菱一号館美術館
明日から開催のカンディンスキーと青騎士展の内覧会へ行ってきました。
カンディンスキーの絵は観たことがなかったのですが、とんがった抽象画なのかと勝手に思っていましたが、そんな印象をがらりと変えてくれる展覧会。
初期のころのカンディンスキーの絵はペイントナイフで描かれ、厚い塗りの暖かいタッチ。近い位置から見るときより、ちょっと離れて見るときの方が奥行きがぐっと増し、小さめの秀作もより大きく感じました。
そして、「山」というタイトルの絵がグワッと登場します。これが抽象画への転換するきっかけ。
さて、これからどんな抽象画が現れるかしらとワクワクしているところに、カンディンスキーや青騎士の仲間たちを撮影した写真が展示されています。
これが当時の彼らの様子が良くわかって、面白かったです。ムルナウでのカンディンスキーが楽しそうに庭仕事をしている姿や、仲間たちとともに写っているもの、愛人のミュンターが雪の中、読書してポーズしているものなど。暖かくのびやかな空気。「あぁ、あの時はいい時代だったよね」と仲間内でも振り返って懐かしく思う写真群に違いない。
フランツ・マルクによる「虎」や、「牛、黄-赤-緑」の動物の作品も好き。特に牛の表情やしぐさが愛おしい。
先日読んだ「共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人」という本で、カンディンスキーは共感覚の持ち主で、それを絵画に活かそうとしていたそうです。
「音楽に耳を傾け、絵画に目を開き(中略)、考えるのをやめよ!ただその作品によって、それまで道だった世界を「歩きまわる」ことができるかどうかを自分に問うこと。もし答えがイエスだったら、それ以上に何を求めるのか?」
帰り際、入口付近にいらした白いスーツ姿の男性が高橋明也館長だよと教えていただきましたよ。Takさんのブログ*1でお見かけしているので、勝手にミーハーな気持ちで喜んでおりました。
最後の展示ルームで遊行さんとご一緒に♪久しぶりに会えて感激しました。東京駅までの道のりも楽しくお話して、もう大大大満足。
Takさん、遊行さん、どうもありがとうございました!
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