岡本太郎展@東京国立近代美術館(竹橋)
子供のころ、相模原の商店街にあった「赤い手」、「青い手」そして「坐ることを拒否する椅子」。それは触り放題、座り(?)放題のオブジェ。それが岡本太郎の作品との出会いでした。二度目の出会いは川崎市岡本太郎美術館。
そして三度目が今回です。
入った早々、大きなオブジェに出迎えられて、たろうパワーに圧倒されます。「ノン」、「女神像」、「若い太陽の塔」等など。これはまだプロローグ。パリ時代の「傷ましき腕」。当時のパリで開催されたシュルレアリスム展でも絶賛されたというこの作品。肩から腕にかけて切り取られた自分の皮を握りしめる腕。にみずみずしいほどの生命力があふれる作品群。先日観たシュルレアリスム展*1には感じなかった明るい力強さ、生命に対する前向きさがそこにはありました。
展示の最後は壁の穴に手を入れて「太郎のことば」を引くというもの。私も彼も同じ言葉をもらいました。
「絶対に自分自身と 妥協しないことを 決意しなければいけない。」
ガチャガチャは河童像(左)と手-青(右)。コンプリートを目指しているのか、○○が二つあるなら交換しませんか?と声をかけられました。残念ながらご希望には答えられませんでしたが。この完成度!コンプリートをめざす気持ちもわかります。
子供のような気持ちでワクワクと楽しめる展示会でした。くじ引きのようにことばを引いたり、ガチャガチャがあったりと仕掛けがあるので、美術にあまり興味がない人も楽しめるのではないでしょうか?
生誕100年 岡本太郎展
東京国立近代美術館
竹橋
http://taroten100.com/index.html
青山の岡本太郎記念館はまだ行ったことがありません。