「香り かぐわしき名宝」展@東京藝術大学大学美術館

5/29(日)まで。
香り展
レンブラント展の講義を受講した時*1にこちらも鑑賞してきました。茶道でも香道は結びつきが強いので、勉強の意味も込めて...。
芳しき香り漂う会場。伽羅や白檀の香木が展示されており、ところどころにその香りを聞くブースがあります。
今回ようやく、着物などで見たことがあった図柄が源氏香之図*2だとわかわかりました。この図を覚えたうえで、お香をあてるとはなんと複雑で奥深い世界名なのでしょう。
また、茶道とのつながりで言えば、香炉やお仕覆の紐の結び方が同じなで、よく見てきました。まだ習っていない結び方がほとんどなので、結べるようになるのが楽しみです。
※お茶の先生に確認したところ、香道での結び方は数が多く、茶道とは異なるそうです。
印象に残った作品はこちら。

  • 速水御舟「夜梅」
  • センガイ「蘭画賛」"わが恋は蘭のかをりや水の音"
  • 金銅草花蝶鳥文香炉(MOMA美術館)

同時開催の「芸大コレクション ―春の名品選―」では、平櫛田中(ひらくしでんちゅう)の木彫刻「転生」は圧倒的な迫力に見入ってしまいました。2m近い高さの鬼が形相激しく口を開いています。そして、その口から逆さまの子供が吐き出されています。これは「生ぬるい人間を喰った鬼が、あまりのまずさに吐き出してしまう」という話を表現しているそう。
レンブラントの「トゥルプ博士の解剖講義」を模作した黒田清輝の作品もあります。レンブラント展では「トゥルプ博士の解剖講義」の原画も展示中。

 本展は、「香りの日本文化」「香道と香りの道具」「絵画の香り」という大きく3つの柱で構成されます。「香りの日本文化」は2章にわけて、古代から近代までの日本人と香りとのかかわりを名宝の数々を通じて概観します。「香道と香りの道具」では室町時代以降、茶道、華道とともに独特な発展をとげた香道の世界を選りすぐった香道具を中心に史料を交えて紹介します。そして、「絵画の香り」では、江戸から近代にかけての絵画作品の中から、<描かれた香り>をテーマに精選した名作を展示いたします。
―ホームページから

「香り かぐわしき名宝」展
 Fragrance - the Aroma of Masterpieces
期間: 5月29日(日)まで
東京藝術大学大学美術館
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/current_exhibitions_ja.htm

協賛にゲランが入っているのね。
我が家で焚くお香のなかではサンダル(SANDAL/白檀)がお気に入り。