花鳥の美 ―珠玉の日本・東洋美術@出光美術館

新年度初出光は花鳥の美。今年も出光美術館の会員になったので、去年同様頻繁に鑑賞していくつもりです。
出光美術館

  • 「五彩鴛鴦形香炉」

 景徳鎮窯。ただし、水差し部分はベトナム製。正面から見ると左側の鴛鴦が口を開き、右側が閉じていて、じっと見ているとユーモアのある表情。胴体がくっついていて一体になっているのは仲が良いといわれている鴛鴦ならでは。

  • 「月兎双鵲文八花鏡」「双鸞端花八花鏡」「鴛鴦双鵲文八稜鏡」

 "幻想世界に迎えられた鳥たち"というテーマのコーナーでは8世紀に造られた鏡の前で立ち止まってしまいました。13世紀も前に造られた鏡。踊っている月兎を見ながら、当時の人々は何を写しだそうとしたのか、あるいは何から守ろうとしたのだろうかと想像を巡らしました。

  • 「吉野龍田図屏風」

 左隻では大きめな紅葉が、右隻では胡粉で立体的に彩られた桜の花が屏風一面に舞い、それぞれの香りまで漂うよう。
5/22(日)までという期間限定公開の重要文化財螺鈿楼閣人物花卉文食籠(じきろう)」はどっしりとして重厚ながら、螺鈿で装飾されている文様を見ていると、キラキラ輝く漆黒のなかの星空のようでした。

花鳥の美 ―珠玉の日本・東洋美術
出光美術館
6月19日(日)まで
出光興産(出光昭和シェル) | 出光興産株式会社

遊中川懐紙花鳥

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景徳鎮の旅―中国やきもの紀行

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