ZIPANGU展@日本橋タカシマヤ

ZIPANGU展
入ってしばらくして、軽い恐怖を感じました。
町田久美さんの「とまり木」を見た後に鴻池朋子さんの髑髏が正面に描かれた「無題」という屏風を見たときに、なんだかわからないのですが、自分の頭蓋骨が真中からパカッと二つにわかれて、中から何かが出そうな感じがしました。原初的な何か、普段の生活では気がつかない何かが出てきそうな怖さ。ちょっとソレが出たまま鑑賞して、もしかしたら、今もソレが出ているままなのかも。あれはなんだったんだろう。たぶん、画からの影響を受けすぎなんだと思うけど。
気になった作品。

  能舞台の世界に掃除機や抱っこひもで抱えた赤ちゃん。不思議な世界。でも、なんだかしっくりきて、静か。

  この作品のジャンヌダルクの方に近付くと、それまで見ていた女性に「これ、刺繍なのよ!」と教えていただきました。銀と黒のメタリックない糸によるものらしく、少し離れたところから見ると金属板のようにみえます。百貨店の展示場ということもあるのか、そんな風に知らない人と驚きを共有できる気楽さは良かったです。

今日まで開催していた6階の「Nippon現代アート外伝」も見てきました。
O JUNさんの二つの小さな身投げの絵が印象的。右に配置されていた絵は女性が右の崖から落ちるのだけど、足から落ちている。左に配置されていた絵は反対に左の崖から頭を下にして落ちている。なんでだろう?陰と陽とか関係あるのかな。どちらもアクリルのような軽ろやかな質感で、身投げする男女ともなんだかバンジージャンプでもしているかのような明るさがある。
そして、ここでも青山悟さんの「政治家と黄色いセイターの少女」でメタリックな刺繍で描かれたメルケル首相の表情が綿密で、再び驚いてしまいました。

ジパング展〜31人の気鋭作家が切り拓く、現代日本のアートシーン。〜
場所:日本橋タカシマヤ 8階
期間:6/20(月)まで
http://zipangu.org/
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/event2/index.html
●参加アーティスト
会田誠、青山悟、池田学、石原七生、上田順平、O JUN、岡本瑛里、風間サチコ、樫木知子、熊澤未来子、 鴻池朋子近藤聡乃、指江昌克、染谷聡、棚田康司、束芋天明屋尚、南条嘉毅、藤田桃子、町田久美、三瀬夏之介、宮永愛子、森淳一、山口藍山口晃、山粼史生、山本太郎、山本竜基、吉田朗、龍門藍、渡邊佳織

ZIPANGU(ジパング)

ZIPANGU(ジパング)

焚書 World of Wonder

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