青春のロシア・アヴァンギャルド展
朝、渋谷のBunkamuraへ向かう。
「ロシア・アヴァンギャルド展 シャガールからマレーヴィチまで」を観る。
平日の朝の美術館は人も少なく静かでとても見やすい。
マルク・シャガールは思っていたファンタジーあふれるロマンチックなイメージとは
違う印象の絵が飾ってあった。
「女の肖像」はその女性が初恋の人であったこと、その後の絵の経緯がロマンチックだったので
私が持っているイメージを垣間見た気がした。
今回、一番気に入ったのは「見出された画家ピロスマニ」の黄色い壁のコーナー。
グルジア地方で絵を描いていたニコ・ピロスマニの絵画が10点ほど飾ってあった。
ネオ・プリミティブィズム、あるいは素朴派と紹介されていたが
アンリ・ルソーの絵と通じるものがある。
身体は横を向いていても真正面を向いた顔、
絵の具の塗りこみ方、輪郭がはっきりとしている点など。
こういう素朴派は好きな種類の絵。
看板で使われた絵「宴にようこそ!」など、
一部の絵には4.5Rなどとその料金も絵画に描かれている。
また「祝宴」や「コサックのレスラー、イヴァン・ポドュブニー」などは
民族衣装や楽器、牛角で作られた酒器などが描かれており、
当時のグルジア地方の生活が感じられて興味深い。
携帯電話の待ちうけを見せると割引になるのだけど
その待ち受け画面がこのピロスマニの「雌鹿」。
気に入ったので、しばらくこの待ち受けにしておこう。
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「青春のロシア・アヴァンギャルド展
シャガールからマレーヴィチまで」
場所:Bunkamura ザ・ミュージアム (渋谷)
期間:8月17日(日)まで