草間彌生展 ワタシというナニモノかへの問い@吉祥寺美術館

吉祥寺に草間彌生さんの作品が来たので、早速見てきました。

吉祥寺美術館の入り口も水玉!

TV、雑誌などで草間さんやその作品を見たことはあったのですが、実物を見るのははじめて。会場につくと、いつもよりも観賞者数も多い様子。
1952年作の≪無題≫、≪Infinity Nets≫ですでにその後のテーマがはっきりと描かれていることに驚きました。私が印象的だったのは張り巡らされた網目の上に活き活きと描かれたチョウやキノコのシルクスクリーン。そして、コラージュも素敵でした。乙女心をガシッとつかむような構図。背景はシックなトーンの色彩。森にいそうな動物たちの写真のコラージュ。ラメのシールなど。これらのコラージュが似合う部屋を作って、飾りたいぐらい!
彼が印象的だったのは≪沼にまよいて≫だったそうです。確かにこの絵も不思議で見ればみるほどイメージが湧いてくる作品でした。
TVの番組で、あらゆるところに水玉のシールを貼り、自らにも張っていって、すべてのものを空間に消滅させていくと話していた絵を思い出しました。消滅させつつも粒子になり、それが拡散し、宇宙へ広がっていく。よくわかりませんが「禅」の世界ってこういうものも差しているのではないでしょうか。そんな作品を見ていると消滅しつつ、拡散していく心地よさを味わうことができました。


キーホルダーも売っていましたよ。

草間彌生 キーリング [蝶]

草間彌生 キーリング [蝶]

草間彌生展 ワタシというナニモノかへの問い
吉祥寺美術館
11/7(日)まで
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

Infinity Nets[インフィニティ・ネッツ]【名】無限の網
現実空間を覆うような点、周囲から隔離されるように自身を覆うカーテン、これらは作者の幻覚体験であり、草間芸術はそうした体験を描きとめることから始まっている。草間芸術に見られる集積する水玉や網目は、限りない個の修正機により焦点や構図といった絵画の約束を放棄し、現実空間の向こうに続く「無」の極致を表現しようとしている。
パンフレットより

クサマトリックス/草間弥生

クサマトリックス/草間弥生