茶事(蕎麦懐石、炭点前)


8月の茶道お稽古は今日の茶事のみ。茶事は好きなので、毎回とても楽しみにしています。先生が作ってくださる会席ももちろん楽しみの一つ。
今日は突如、正客の役をすることになりました。普段一緒に習っている方ばかりの席なので、比較的気楽です。こういうときに勉強しておかなくては。事前に先生より浴衣で良いということでしたので、お言葉に甘えました。亭主役も白地に紫陽花の涼しげな浴衣。
メンバーが揃い、席入りの前の向付でいただいたのは柚子ジュース。四国から直送でいただいたものだそう。
ホッと一息入れた後は、席入りです。
お軸は短冊に滝から轟々と落ちる水の下に「直下三千畳(ちょっかさんぜんじょう)」と書かれています。まるでお茶室までその滝の飛沫があがっているようで涼しげ。
懐石は蕎麦懐石。

お点前は炭点前。はじめて拝見させていただくので、先生からもしっかり見るように言われました。

こちらは↓初炭(しょずみ)。会席をいただき、濃茶が始まる前の中座の前に拝見できます。

そして、濃茶と薄茶の間に後炭(ごすみ)↓。
この形は点前に一つ長めの炭が横に入り、奥に山のように三角に作られている姿から「一遠山(ひとつとおやま)」という炭型。「二遠山」や「二文字」などいろんな形があるそうです。

炭やお香(白檀)の薫りとパチパチと炭がはぜる音につい聴き入ってしまいます。元来は茶室には電気がないもの。電気を消すと、炭の間から透き通るように赤々と輝く炭火を見ることができます。昔の人々はこのような炭火も楽しんだことでしょう。


  • 蕎麦懐石
  • 強肴(しいざかな)の炊き合わせ:鱧(はも)、茄子、里芋(柚子の香り)
  • 枝豆に柳葉魚のこども(山のもの、海のもの)


茶花

  • 角虎の尾
  • 水引
  • やはずすすき