1月の読書記録

うーん、ボチボチの読書量。
今月は「むかし・あけぼの」と「海辺のカフカ」に夢中でした。ほかに「野の花ホスピスだより」は短いストーリーの中にさまざまなドラマがあり、自分はどういうふうに「死」に向かっていきたいのか、一歩立ち止まって考えることができた本です。



1月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3210ページ

日本でいちばん大切にしたい会社日本でいちばん大切にしたい会社
「5人に対する使命と責任」を果たす会社、地道に実直にそれを実践している企業こそ、顧客から長く支持を得ることができる。「日本理化学工業」の話から胸がいっぱいになる。このような哲学を持った会社がますます増えますように。
読了日:01月31日 著者:坂本 光司
大人のいない国―成熟社会の未熟なあなた (ピンポイント選書)大人のいない国―成熟社会の未熟なあなた (ピンポイント選書)
非常に良かった。特に、内田樹氏による「呪いと言論」の「祝福」と「呪詛」の部分が興味深かった。「祝福」の言葉が溢れるほど増えますように。
読了日:01月31日 著者:鷲田 清一,内田 樹
むかし・あけぼの―小説枕草子〈下〉 (角川文庫)むかし・あけぼの―小説枕草子〈下〉 (角川文庫)
読み進めるにつれ、時は過ぎ物事が変化するそのはかなさに哀しさを覚えました。そしてまた、清少納言のあくまでも前向きで、自然を愛し、人との交流を愛した、その生き方に共感を覚えました。田辺聖子さんの文章はきりりと愛らしい。いとしい本。
読了日:01月26日 著者:田辺 聖子
チクタク食卓〈上〉チクタク食卓〈上〉
読了日:01月24日 著者:高山 なおみ
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
ちょうどお能の本を読んだ後だったので、夢幻能の小説版のように感じました。深淵に分け入る15歳の少年が、四国まで旅をし、そこの森で何かを取り込み、何かを思い切り、またこの世界に戻ってくる。一方その少年と対照的な老人ナカタさんの特性。幾重にも重なった象徴性に引き込まれ、余韻が残る作品でした。
読了日:01月23日 著者:村上 春樹
ワキから見る能世界 (生活人新書)ワキから見る能世界 (生活人新書)
何度かお能を見る機会があったが、こんなに面白いものだとは知らなかった。夢幻能を中心に異界のもの(シテ)と出会うワキの「無為の為」。生まれついた家の家業のために、あの世に行ってまでも苦しめられる猟師と殺される鳥の殺害時のどろどろとした怨念がすさまじい『善知鳥(うとう)』や、「思い切り」、自分の腹を割いてまで夫と子供のために珠を持ち帰ろうとする『海女』のお能を見たいと思った。
読了日:01月23日 著者:安田 登
白隠-禅画の世界 (中公新書 (1799))白隠-禅画の世界 (中公新書 (1799))
戯画と思われていた絵の中に隠されていた宗教的メッセージ。これほどまでに細やかに濃く、そのメッセージを含めていたとは。
読了日:01月23日 著者:芳澤 勝弘
むかし・あけぼの―小説枕草子〈上〉 (角川文庫)むかし・あけぼの―小説枕草子〈上〉 (角川文庫)
宮中にあがった清少納言の、人々や自然に向けた視線がキラキラと明るく、趣深い。登場人物たちの個性もしっかりとその魅力が伝わってくる。田辺聖子さんの筆にかかるとこうなるのか!働く女性の平安時代版という観点から読むのも面白い。
読了日:01月19日 著者:田辺 聖子
野の花ホスピスだより野の花ホスピスだより
見開き一ページのストーリーで、言葉は端的。人それぞれの生き方、死に向かう姿勢があって、それを人それぞれの受け止め方で受け止めていく。
読了日:01月16日 著者:徳永 進
バビロンに帰る―ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック〈2〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)バビロンに帰る―ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック〈2〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)
読了日:01月10日 著者:フランシス・スコット フィッツジェラルド

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