円山応挙 - 空間の創造@三井記念美術館


前半の眼鏡絵*1では私が持っていた「応挙」の印象とは異なる側面が見られて面白かった。

「松に孔雀図(くじゃくず)襖(ふすま)(部分)」は事前ではなぜか色彩があると誤解していた。金箔に墨でクジャクの模様まで細かく描かれていて、骨太な美しさを感じた。

「雪松図屏風」の立体感および動きのある構図に力強さを感じた。特に左側から見たときの右隻の老木の力強さは素晴らしかった。松の枝葉に真っ白く雪が積もる様子が現代の絵画のような感じがしたのはなぜだろう。

円山応挙 - 空間の創造
三井記念美術館
2010/11/28(日)まで
三井記念美術館

*1:近法によって描かれた風景画で、レンズを備えた「のぞき眼鏡」を通して見ると立体的に見えるというもの。ホームページより